「ダンスを始めると自分は生活は人生はどう変わるのか?」という、まさに、皆さんが知りたい【大人が未経験からダンスを始めたら一体どうなるの?】という疑問を形にした段心具シティ子の物語。【日常を見つめ返す】を収録

『1. 日常を見つめ返す』|段心具シティ子の1年物語

シティ子はじめに
 ※下の方に『動画で見るシティ子物語』がありますよ。

 

 

 

1. 日常を見つめ返す





ふと気がつけば


もう金曜日だった。



就業時間も終わり近くで


ちょっと残業して


仕事を片付けていくか…。


と考えていた時だった。




(なんだか先週の金曜日も


こんな感じだったような…)




シティ子は心の中でつぶやいた。




それは、




少し寒さが強くなってきた


2月の出来事だった。




シティ子物語




今日は土曜日。


楽しみな週末が訪れた。




久しぶりに高校時代の


友達と会う約束を


していたのだった。






いつぶりだろう?






彼女と会うのは…


約3年ぶりかもしれなかった。






2人でよく行っていた


カフェで会う約束をした。






いつもは準備に手間取り


遅刻すれすれになってしまうが



今日は珍しくシティ子が


先に到着していた。







友「あれ?シティ子早いね?」


と友達の声が聞こえた。




シ「今日は奇跡が起きた(笑)


先に来て待つのがなんだか


新鮮な感じがしたよ(笑)」






そんな感じで


2人の会話は始まった。







空いていた時間を


埋めるように


お互いの現在までの


状況を語り合っていた。






彼氏と別れた事や


仕事が変わった事や


逆に、昔から全然


変わっていない事なんかも。




シティ子物語



そんな他愛もない会話が


続いていたのだが、






次の瞬間。







友達から予想もできない


衝撃的な言葉が


飛び出したのだった。








友「実は、私さ。去年から


サックス始めたんだ!





シ「えーーーーー!!


マジで?サックス?


あの吹くやつ?だよね?


なんでまたサックス?」





友「いやー、それがね(笑)


友達に連れられてJazz Bar


に行ったんだけど、


そこでライブがあったのよ」





友「そのライブで女の人が


サックスを吹いてたんだけど、



その姿がもう!なんだか!


めちゃくちゃカッコよくて!


自分もしたくなったのよ(笑)」






シ「すごいねぇ、サックスかぁ。


始めてどれぐらい経つの?」





友「まだ1年経たないぐらいかな。


難しいけど、楽しいよ!」






サックスの話をしている時の

友達のキラキラした表情が

シティ子は忘れられなかった。

 

 

シティ子物語

 

 

 

次の日は、日曜だったが

特に予定はなかった。

 

 

(まぁ、たまには家で

ゆっくりするかぁ。)

 

と、シティ子は考えていた。

 

 

 

 

そんな矢先、

ふと昨日の友達の表情が

シティ子の脳裏をよぎった。

 

 

 

 

「日常が楽しくなったか…。

なんだか羨ましいなぁ。」

 

 

 

 

友達はサックスをするような

雰囲気の女性ではなかったので

 

 

そのギャップに余計

心をかきむしられていた。

 

 

 

 

 

シティ子は自分の日常を

考えていた。

 

 

毎日が同じような時間

毎日が同じような流れ

 

 

週末は、たまに来る

イレギュラーな予定が入るが

それが入らなければ…。

 

それに、

 

今は、彼氏もいないしなぁ…。

 

 

 

 

 

 

【毎日が楽しい】って

私も、思いたい。

 

 

 

 

 

 

少し落ち込んだ様子だったが

クッと顔を上にあげると

 

 

 

「よし!今年は私も何か

新しい事に挑戦しよう!」

 

 

 

シティ子は少し大きな声で

決意を自分に表明したのだった。

 

シティ子物語

 

 

 

「新しい事を始めるのはいいけど

何を始めようかな?(笑)」

 

 

自分の過去を振り返ってみた。

 

 

 

 

頭によぎったのが友達と

同じようにサックスを習えば

共通の話題で盛り上がるかも!

と考えたが…。

 

 

(やっぱり、なし×!)

 

 

楽器演奏は苦手だったのだ(笑)

 

 

 

 

そういえば!

 

 

【体を動かしたい】という

欲求がある事に気がついた。

 

 

 

 

 

高校時代はバスケ部で

ガッツリ運動していて

あの時は、楽しかったなぁ。

 

 

やっぱり自分は運動するのが

好きなんだね。

 

 

 

 

そう考えていたシティ子の

脳裏に衝撃が走った。

 

 

 

 

 

「そうだ!!!!ダンスだ!!!!

子供の時からしたかったんだ!!!!」

 

 

 

 

 

ちょっと声がデカくなってしまい

慌てて口を抑えるシティ子。

 

シティ子物語

 

 

 

子供の頃から習い事は

していたシティ子だったが

 

自分の住む近所に

ダンスを習えるところがなく

ダンスができなかったのでした。

 

 

 

中学・高校・短大と

ダンス部がなかった事もあり

 

結局、今の今まで全く

ダンスには触れていなかった。

 

 

 

 

音楽に合わせて

楽しく体を動かせて

いい汗かいて

ちょっと痩せるかな?

 

 

 

 

ダンスというワードが

自分の中から出たことで

楽しい気分になっていたが

 

 

 

(この年齢からダンスを始める?

始められるの?大丈夫?マジで?)

 

 

そんな不安がすぐに

シティ子を襲うのであった。

 

 

 

 

「よし!できるかわからないけど

ネットで検索してみるか!」

 

 

 

 

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↑ネット検索の日々に続く。

 

 

 

 

動画で見るシティ子物語

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